保育士という仕事は、本来、やりがいのあるとても素晴らしい仕事だと思います。残念ながら、他の職業よりも給与水準が低いにもかかわらず(保育者の給与は国の補助金によりほぼ既定されています)、専門性が高いうえに、とても負荷の高い仕事です。そこで、私たちの園では、できるだけ、必要のない負荷を減らすため、下記の取組みを行っています。もっと改善できることがあれば、職員で話し合い変革していきたいと思います。
清掃などの環境整備は、子どもが育つ環境づくりにおいてとても大切ですが、書類作成などでなかなか余裕ができないため、清掃を担当してくださるスタッフを雇用しました。子どものための記録や振り返りに時間をつくることができます。
年間行事は最小限にし、発表のための指導は減らしています。子ども一人ひとりと向き合う保育本来の在り方を重視しているためです。保護者に参加してもらう行事は、保育参観、運動会(3歳児以上)、クリスマス発表会(5歳児のみ)です。
保育士の手づくりによる壁面制作や衣装制作はありません。子どもと関わる時間がもっとも大切だと考えています。壁面装飾や行事の衣装は、子どもたち自身がつくる方針です。
保育上、問題が生じた際には、クラスだけで解決するのではなく、すぐに保育者全員で話し合いを行い、問題を放置せずに対策を決めて、全員で解決します。日頃から、異年齢での活動も多いため、孤立感を覚えることもありません。
子どもに関する保護者への説明は、原則、保育士が行いますが、困難な場合は主任や園長が行いますので、苦手な場合も心配しなくて大丈夫です。コミュニケーションが苦手な場合は、園内研修もあります。
職員会議や園内研修のために残業することはありません。会議は13:00~15:00の間に時間を取り、残業が無いようにしています。行事前日の会場設営等では少し遅くなることがあるかもしれませんが、長い時間かからないようにしています。
申し送りについては、全員でオンライン共有しており、常勤・非常勤、遅番・早番に関わらず、保育者だれもが、どの保護者にも説明しやすいしくみをつくっています。保護者と保育者との信頼関係を大事にしています。
保育をしていると、子どもの近況や背景事情により、もう少し甘えさせてあげたい、個別に言い聞かせたいなど、子どもひとり一人に対応したいときがあります。そんなときは、他のクラスの担任に声をかけて手伝ってもらう組織風土があります(体制上、いつも副担がいるとは限らないため)。子どもたちを大切にしたいと考える保育士が望む、丁寧な保育を実現するために、組織全体で協力し合っています。
賞与は、年に2回、2か月分が支給されますが、その際に、職員全員で「今期もっとも頑張っていた同僚」を各自推薦します。もっとも多くの推薦を集めた方には、加えて0.1か月分の賞与が支給されます。管理職など一部の評価でなく、相互評価を行うことで、より透明性の高い人事評価につながり、保育者のモチベーションも高まります。
保育士の人数が増えれば、さらに改善できることがあると思います。交替でしっかりと休暇をとり、長期旅行などを可能にする職場にしたいと考えています。
好奇心や探究心が旺盛で、子どもたちと共に様々な体験を面白がれる方を募集しています!